あいり
大学卒業後、リンクアンドモチベーショングループにてキャリアをスタートし、人材業界にて営業・キャリアアドバイザーに従事。2019年から同社の企画室にて営業企画・マーケティングを担当、兼務で新卒採用責任者として採用・組織創りを担う。2021年11月に、女性向けキャリアスクール事業を運営するSHE株式会社に入社し、現在はHRユニットHRBPグループにて採用/組織人事領域を担っている。 2022年6月からTHE COACH Academyでコーチングを勉強。副業でコーチとして活動しながら、社内でもコーチングスキルを活かして1on1を実施したり組織開発に携わったりしている。

キャリア支援の旅

——まず、あいりさんの経歴について伺わせてください。

大学を卒業してから、新卒で人材業界に入りました。1社目の最初は、人材派遣の営業から始まり、キャリアアドバイザー、そして企画系の仕事を経験しました。さまざまな部署を経験し、最後に自社の新卒採用に関わる仕事をしていました。

人材業界での仕事を通じて、10代から60代まで、男女問わず様々な方々のキャリア支援を行ってきました。特に、20代、30代の女性のキャリア支援に携わる機会が多かったのですが、ライフステージの変化に伴ってキャリアの選択に迷いがある方や、ブランク期間やスキルの不足から希望する仕事に就けない方々を多く目の当たりにしました。私たちが提供できる選択肢は仕事の紹介だけで、それが叶わない場合、諦めるしかないという状況が続いており、これでは本質的な課題解決になっていないと感じていました。

そんな中、自分自身も女性としての今後のキャリアを考え、20代、30代の女性のキャリア支援ができる会社に転職したいと考えるようになったんです。いろいろな会社を検討した結果、現在の会社に出会いました。いまは、主にHR領域を担当しており、採用を中心に、組織開発の一部も担当しています。

自分の本当の願いとの出会い

——コーチングへの出会いは何でしたか?

元々友人や知人から相談に乗ってほしいと依頼を受けることが多く、1on1で対話をする機会が多かったのですが、自分の過去の経験から感覚的に対応することしかできず、スキルに自信を持って対応できないことが気になっていました。

そんなことを感じていた中で、いまの会社では、事業にコーチングメソッドを取り入れているということもあり、初めてそこでコーチングという概念と出会いました。社内でもコーチングのスキルや知識を持つ人が多く、私も学びたいと思うようになり、「THE COACH Academy」でコーチングを学び始めました。

——THE COACH Academyを選んだ決め手や、その魅力についてもう少し詳しく教えてください。また、コーチングスクールでの経験についてもお聞きしたいです。

いくつかのコーチングスクールを比較検討した末、コーチの方々のフラットな関係性や、自分で進むペースを選べる点が魅力的なTHE COACH Academyを選びました。

THE COACH Academyの魅力は、コーチの方々のあり方や、教えるというよりも「共に学ぶ」という関係性です。また、自分のペースで学べる点も大きな魅力でした。他のスクールは全カリキュラム一括での受講が多い中、THE COACH Academyでは自分の意思でひとつずつコースを進むことができるのが良かったです。これらの要因が後押しとなり、THE COACH Academyを選ぶ決断をしました。

自分がどれだけコーチングにのめり込むかわからなかったので、最初は基礎コースだけを申し込みましたが、基礎コース中に、同期の多くが応用コースやプロコースを申し込んでいることを知りました。学びを進める中で、「もっとみんなと一緒に学び続けたい」と感じ、同期の皆が私の意思決定の背中を押してくれました。最終的に、基礎コースが終わった後に応用コースABを一気に申し込みました。

——コーチングを学ぶ中で、特に印象的だった気づきや学びはありますか?

これまでは自分のことをよく知っていると思っていましたが、THE COACH Academyでの学びを通じてそれらが崩れていく感覚がありましたね。特に、サブパーソナリティやシャドウのような部分を知ることで、自分の全体性を理解することができました。それにより、自分のマインドや性格に少しずつ変化が起きたと感じています。

以前は、「常に明るく元気でいなければ!自分=太陽!」という無意識なプレッシャーを背負っていました。しかし、コーチングを学ぶ中で、自分の中の太陽と月のような異なる部分をそれぞれ受け入れることができるようになり、結果として、声のトーンや態度が落ち着いたと感じています。実際、最近お話した方からも一年前とは声のトーンが大きく変わっていると言われました。

光も影も。自分をまるっと受け入れられるように

——コーチングを学ぶ中での変化や学びの背景について教えてください。

最初は他者のため、特に仕事のためにコーチングを学びたいと思っていました。しかし、学びを進める中で、自分自身を満たすことの大切さに気づきました。自分を満たすことで、他者にもより良いものを提供できると感じるようになりました。自分を中心に考えることがネガティブなことだと思っていた考えが変わりました。自分を大切にすることで、他者への提供できることも変わると感じています。

また、コーチングの学びの中で、同期の存在が大きな後押しとなりました。誰と学ぶかは本当に大事だと感じています。

——THE COACH Academyの学びの中で、心理的安全性についてどのように感じましたか?

1日目から心理的安全性を感じる場所はなかなかないと思っていましたが、THE COACH Academyの場はその例外でした。初めから場の作り方にすごく感動しました。コミュニティの中でのオープンなシェアや、正解がない場で探究し合うことは、非常に心地よく感じました。

——コーチングの学びが日常生活や仕事にどのような影響を与えたと感じますか?

自分の感情に敏感になり、自分の心に目を向ける機会が増えました。以前は感情が湧いた時に、家族や知人に発散していたのですが、今はその感情の背景や原因を理解し、それを許容することができるようになりました。また、自分の身体や心を大事にする意識が強まり、スケジュールを詰め詰めにしすぎず、余白を持つことの大切さを感じるようになりました。

——コーチングを通じての自己変容は、あいりさんにとってどんな意味がありましたか?

自分を許せるようになったことが大きいです。ずっと「ありのままの自分を大事にしたい」と言ってきましたが、THE COACH Academyでの学びを通じて、自分をまるっと受け入れられるようになりました。それにより、心が楽になった感覚があります。

最初はシャドウという言葉に対して理解しきれている感覚が得られず、実際のセッションでもそれが表れていました。しかし、インテグレーション・コースを通じて、自分の中の影の部分と向き合うことが増えました。コースを終える頃には、自分の中にも影の部分があることに気づくことができました。今も完全に理解したわけではありませんが、光の部分だけでなく、影の部分も自分の一部として受け入れることができるようになりました。

——コーチングを学ぶことは、あなたにとってどんな意義がありましたか?

コーチングを学んだことで自分の人生を再確認し、自身を認めることの大切さを感じるきっかけとなりました。それだけでなく、これからの人生の方向性や、どう生きていきたいかということにも目を向ける機会となりました。自分を深く知ることができたのは、この学びの中での大きな収穫でした。

コーチングの力で豊かな人生を

——今後、コーチングをどのように活用していきたいと考えていますか?

プロコーチとしての活動を続けていきたいと考えています。パーソナルコーチの仕事と並行して、コーチングのスキルやマインドを社内で広める活動も行っていきたいと思っています。特に、組織が大きくなる中でのミドルマネージャー層の育成や、社内でのコーチングの普及に貢献したいと考えています。

——コーチングの学びを検討している方へのメッセージや、どんな人にコーチング学びをおすすめしたいですか?

コーチングを学ぶことで、自分自身を深く知ることができるので、自分のことをもっと知りたいと思っている人や、自分の人生をより豊かにしたいと思っている人には特におすすめです。コーチングを学ぶことで、気づいていなかった自分の側面や、人生の豊かさを感じることができると思います。

——あいりさんにとって、コーチングとは何ですか?

私にとってのコーチングは、人生を豊かにしてくれるもの、と感じています。

ちょっと直感的な答えになるかもしれませんが、コーチングを通じて、自分の心や身体、そして周りから受け取れるものが増えると感じています。それによって、人生で起きる一つ一つの出来事が、より深い意味を持って感じとれるようになりました。コーチングが、私の人生をより豊かにしてくれる源となっています。