かじた
前職はパソコン教室のインストラクター、建設コンサルタントに勤務。出産を機に退職し、専業主婦として5年過ごす。子供は可愛いが何か満たされない日々を送っていた。コーチングに出会い、子育てが自己変容のつながっていると気が付き子育ての見方が変わった。
コーチングマインドに惹かれ、コーチになればそれを体現して生きれるのではないかと思いコーチになることを決意。「自由に、身軽に、あなたらしい人生を」をテーマにライフコーチとして活動中。

子育て中の学びと挑戦。コーチングマインドの追求

——まず、かじたさんの経歴を教えていただけますか?

大学卒業後、パソコン教室でインストラクターとして勤務していて、その後、建設コンサルタントへ転職。結婚を機に名古屋へ移住し、出産を機に退職。現在は独立してコーチとして活動しています。また、ママ・プレママのコーチングサービス「Boshito」の活動に参画しています。

——コーチングとはどのようにして出会ったのでしょうか?

「ビリギャル」として有名な小林さやかさんの講演会で、コーチングという言葉を初めて知りました。当時、子どもが生まれた直後で、どう子育てをすれば良いのかを学びたいと思って参加しました。彼女の話から、コーチングが子どもとの関わりに役立つと感じたんです。その後、たまたまですが、コーチングを導入している人事の方と話す機会がありました。その方の聴き方が印象的で。どんな発言に対しても、否定しない関わり方をしてくれたんです。その方との対話を通して、誰かの正解を探すのではなく、自分で自分の答えを見つけるような感覚がとても良いなと感じました。

——ご自身のクライアント体験から、コーチングの魅力に触れられたのですね、そこからどうして学びたいと思ったんですか?

たまたま、モンテッソーリ教師であるあきえ先生のVoicyを聞いていた時にTHE COACH Academyの存在を知りました。あきえ先生の「子どもが尊重される社会」という言葉を聞いていいなと思ったんです。そこから、合同でイベントもされているTHE COACH Academyで学んでみたいなと思いました。その時はコーチになろうという思いではなく、ただ興味があったからという理由です。

——ちなみに、数あるコーチングスクールの中から、THE COACH Academyに決めた理由はありますか?

説明会が後押しになりました。説明会に参加した当時、子どもがまだ4-5ヶ月くらいだったんです。その時「何かあったら無理せずお子さん優先で参加されてくださいね」とやさしく声をかけてくださったんです。あたたかい声かけに、ここなら安心して学習に取り組めそうだと思いました。

たしかに、ひとは生まれながらにして完璧な存在

——THE COACH Academyの中で、印象的だった学びは何かありますか?

「コーチングマインド」のあり方にとても衝撃を受けました。「私はこんな生き方がしたい!」とその時強く思いましたね。他者にもコーチングマインドを持って接することができたらどんなにすばらしいことか、と。コーチになれば、否応なしにコーチングマインドを持って生きていけると思い、コーチになりたいと思うようになりました。

また、基礎コースの序盤で、赤ちゃんの写真とともに「ひとは生まれながらにして完璧な存在である」というスライドがあったのですが、それが印象的でした。私たちがよく「悪い部分があれば直さなきゃ」と思うのは、社会や教育の影響だと思います。でも、実はそうではない。生まれながらにして完璧なんだ、と。そんな視線を自分にも、他人にも投げかけられるようになりたいと思いました。

また、感情に悪いものはないという考えも大きな気づきでした。以前は、怒りやその他の感情を抑え込もうとしていたのですが、それが逆にストレスとなっていたのです。

——以前は感情をどのように捉えていましたか?

感情はコントロールすべきものと捉えており、怒りなどの感情は出さないようにしていました。でも、その結果、感情を抑え込むことでストレスが増大し、本当の自分を見失っていたと思います。今は、感情を受け入れることの大切さを理解しています。

——それは大きな変化ですね。

そうですね。あと、子どもとの関わりの中で、私自身の未完了な感情や過去の傷が浮き彫りになることがありました。特に、子供が自我が芽生えてきた時期に、自分が子どもの頃に親に怒られた経験やその時の辛さを思い出すことがありました。

インテグレーション・コースで、それらの感情を受け入れるプロセスを経て、子どもの感情もしっかりと受け止めたいと感じるようになりました。以前は子どもが泣くとすぐになだめないと…と思っていたのですが、今はその感情を尊重するように心がけています。もちろんイライラすることもありますけどね笑。

未完了との対峙が気づかせてくれた、無意識のメガネ

——インテグレーション・コースで取り組む「未完了の完了」で印象的な出来事があったと伺いました。

はい。自分の中で未完了にしている事柄を書き出し、ひとつずつ完了させていく「未完了の完了」ワークで、両親に対する思いを取り上げました。コーチングセッションの中でもテーマとして話したのですが、両親と話さないことには解決しないと感じ、母に対して幼い頃に思っていたことを伝えました。思いを伝えること自体、ハードルの高さを感じました。それを乗り越えることができた時、母は私の思いを受け止めてくれるだろうと思っていました。ただ、実際に伝えてみると、私が期待したような反応は返ってこなくて。

——未完了を完了させようとした結果、新たな課題が発生したんですね。

はい、新たなモヤモヤが発生していったわけですが、ひとつひとつセッションの中でこのテーマで向かい合っていった結果、私と同じように感じる人はいないし、自分が思うように対応してくれないからと言ってそこに愛がないわけではないということに気が付きました。

向き合っていく中で、母の愛の大きさに気づくこともできました。同時に、私の「本当に母のことを愛している」という気持ちも素直に感じられるようになりました。人の考えや対応の違いを認められるようになった大きな出来事だったと思います。

本来の自分を取り戻す旅路

——かじたさんにとって、コーチングを学ぶことはどんな意味がありましたか?

自分なりのあり方や生き方の理想がうまれたことは大きな意味がありますね。コーチングを学ぶ前は、将来に対して具体的な事柄を理想として思い浮かべることが多かったのですが、それが変わりました。

あとは、本来の自分を取り戻していっている感覚があります。親の価値観や社会の価値観から、「〇〇でないといけない」という思いが至るところで出てきていました。それがコーチングを学んでからは、私は本当はどうありたいんだろう?と思うようになりました。まだまだ確固たるひとつのイメージが湧いているわけではなく、現在進行系で自分に問い続けているところではありますが、大きな変化だったと思いますね。

——今後、コーチングをどう活かしていきたいですか?

コーチとしても活動はもちろん、日常生活にも使っていきたいです。

子どもの気持ちも表面的なことだけではなく、本当に思っていることを聞けるようになりたいです。そして何より自分の生き方の指針である「コーチングマインド」を体現できるような日々を送っていきたいと思っています。

——セッションの時間以外でもコーチングマインドが溢れている様子が伺えますね。

そうですね、コーチングの学びをすべての人にすすめたいです。特に、自分らしさを大切にし、自分の真の願いに耳を傾けて、自然に人生を進めていきたいと考えている人には、コーチングの学びは非常に有益だと感じます。基本的な概念を知るだけでも、人の生き方や考え方が大きく変わる可能性があると思いますね。

これからよりコーチングマインドを体現できるように生きていきたいと思っています。その中で、私と関わる人たちがあたたかい気持ちになってくれたらとても嬉しいです。