まね
1991年生まれ。大学と大学院でコンピューターサイエンスを学び、新卒でECサイトの一元管理システムを提供する会社にWebアプリケーションエンジニアとして就職。組織やチームのために何ができるか考える中で、コーチングというアプローチに出会う。現在はエンジニアの仕事以外でコーチングを提供。現在住む小田原という街をコーチングの街にするためオフラインの自然の中で体験できるワークショップを企画・進行している。

仕事で感じる喜びに焦点を当て、みえてきた願い

——まねさんについて教えてください。

大学と大学院でコンピューターサイエンスを学び、新卒からWebアプリケーションエンジニアとして働いています。コーチングに興味が湧いたのは、いままでのエンジニアとしての働き方をこのまま進めていいのか?という疑問にぶち当たったのがきっかけです。

エンジニアとしてコードを書いて、課題解決をする喜びもあったのですが、それ以上に「仕事をする仲間と一緒に解決をした」という喜びを大きく感じていたんです。そのことに気がついてから、目の前の人がどんなことを思っているのか?どんな価値観や大事にしていることは何か?同じ会社で働く仲間は幸せに働いているのか?など、自然と人に興味が向き始めたんです。

——なるほど。コーチングという言葉や概念はもともと知っていたんですか?

はい。『SCRUMMASTER THE BOOK』というプロダクト開発に関わるひと達の中では、有名な本の中にコーチングという言葉があり、それが概念に初めてふれた瞬間でした。

——そこからどのようにしてコーチングを学ぶに至ったのですか?

もともと、人に寄り添って話を聞くことは得意な方だと思っていて。自信があったんですよね。それで、自分の才能を伸ばすという意味でコーチングを学んでみたいという気持ちが大きくなっていったんです。そんな時に、知り合いがTHE COACH Academyを受講したと聞いたんです。そこからスクールで学ぶことに興味を持ち、説明会に参加しました。

最初は、基礎コースだけ受けようと思っていたんです。実際、基礎コースで学んでみて、コーチングのおもしろさを感じることができました。相手の可能性を信じながら、自分自身のあり方ややりたいことが見つかる過程をみせてもらえる。輝かしい瞬間にたちあわせてもらえるんだな〜と思って、そこから応用以降のコースを受けることに決めました。

「スポットライトを浴びたい」本当の自分を受け入れる

——THE COACH Academyの受講を通じて得た気づきや学びについてお聞かせいただけますか?

基礎コースを受講し始めたときは、自分の学びを誰かに提供したいという気持ちで、矢印が他者に向かっていました。ただ、応用ABコースと進んでいく中で、矢印を自分自身に向かっていったんですよね。その中で、本当に自分がやりたいことに気づいていった感じがあります。

よく「誰かのために」「人のために」という言葉を使っていたのですが、それが自分の心の底からの言葉ではなく、仕方がなく使っていたことに気が付きました。小さい頃から目立ちたいという気持ちはあったんですけど、自信の無さから、自分が主役になることを考えられなかったんですよね。無意識に押し殺していたんです。その気持ちを、誰かの手助けになることで満たそうとしていたことに気づきました。

——それは大きな気づきですね。

そうですね。応用Aコースで、自分のビジョンをつくる、ビジョン構文のワークがありますよね。その時できあがったものは「自分に関わる人たちの魅力を照らすスポットライトになる」というものでした。ただ、このビジョン構文にどこかしっくり来ない感じを抱えたまま、インテグレーション・コースに進んでいったんです。

セッションの中でそのことを取り上げた時、そのビジョンを具体的にイメージしても、喜びきれていない自分がいることに気がついたんですよね。そこで、「自分もスポットライトを浴びたい」という心の奥にある願いに気づくことができました。

そのことに気づいてから、自分が心からやりたいと思えることをやることで、真ん中に立つ、つまり、主役になっていくのがいいのではないかと考えるようになりました。

——その変化を後押ししたものはなんですか?

自分の本音や感じた気持ちを出していい場所があること、人がいること。それは大きかったです。同期にはとても助けられたなと思っています。自分の弱さを出すことへの抵抗はかなり強い方だったのですが、それを素直に出す経験をさせてもらいましたね。自分をもっと信じていいんだなって思うことができるようになりました。

本当の自分を取り戻す旅

——まねさんにとって、コーチングを学ぶことは、どんな意味がありましたか?

自分の人生、どこか諦めていたところがあったと思います。それをを取り戻した感覚ですかね。行きたい方向にすすむきっかけを得ていったように感じます。学びながら、なりたい自分やいきたい方向へ近づいていくきっかけになったように思います。

パーソナルコーチという感じで仕事としてやっていくのか、エンジニアを続けながらコーチングをしていくのかはまだ決め切れてはないですが、決めていないですが、それでも、自分の真ん中には置き続けたいです。コーチングは、自分の人生にとってなくてはならない存在になったので。

——力強さを感じますね。ちなみに、どんな人にコーチング学習をおすすめしたいですか?

学習をおすすめしたい人かは分かりませんが、今の現状に何か違和感や生きづらさを感じているのであればぜひセッションを受けてみて欲しいですね。

学ぶことに少しでも興味のある人は、いったん基礎コースだけでも受けてみると良いと思います。

——ありがとうございます。最後に、まねさんにとってコーチングとはなんでしょう?

僕の人生をかけてやっていくこと、ですね。自分自身を取り戻すきっかけになりましたから。そのきっかけをくれたのは、間違いなくコーチングだったと思います。いま、自分がたのしい日々を送れているのは、コーチングがあるからだと思っています。この感覚を信じて、人生かけて関わっていきたいと思います。